認められたい一心で

 

私はヒステリックなや親族や

 

厳格で世間体を気にする家族に囲まれて過ごしました。

 

 

病気がちだった兄、幼い妹に挟まれ、

 

大人たちの期待は自然とわたしに集まりました。

 

 

期待に応え、ほめられることで自分の価値を確かめていました。

 

兄や妹を見下して優越感に浸っていました。

 

 

今思えば、周りから褒められること認められることに

 

異常な執着を持つ子供でした。

 

 

心の底から好きなことや

 

熱中できることはほとんど無く、

 

友人関係にも興味が無い。

 

 

全て利害関係を意識してふるまい、付き合っていたため、

 

昔からの地元の友達、という関係は

 

今となっては非常に残念なことに、ひとつもありません。

 

 

外から見れば成績優秀、運動神経もそこそこ。

 

実際は大人の期待を背負った自意識過剰な少女。

 

 

苦しかった家計を感じとり一生懸命勉強して

 

当時、地域で難関だった公立の高校へ進学しました。

 

 

この高校時代に

 

人生を変えた出会いがありました。

 

初めての「やりたいこと」

 

高校の部活動でミュージカルと出会います。

 

私は夢中になりました!

 

初めて、心の底から楽しい!と思うようになります。

 

2年半の間、一生懸命に部活動に励みました。

 

 

 

もともと真面目な性格だったので

 

情熱も時間も注いだ成果はすぐに現れました。

 

舞台で出演して、大した役を演じていなくても

 

お客様から何かと褒められるようになったのです。

 

 

卒業公演では大役を演じ大評判。

 

何よりも、まわりの評判よりも

 

歌って演じる行為そのものに喜びを感じていました。

 

 

あまりの喜びに舞台の上で

 

「今、ここで死にたい!」と思ったほどでした。

 

今、人生の幕をおろせば、これは最高の人生だ!と。

 

 

わたしは人生をかけてミュージカルをやりたいと考えました。

 

 

高校卒業を控えた夏、

 

その気持ちを両親に打ち明けました。

 

「ミュージカルを学べる学校へ行きたい」

 

 

勿論父は大反対。

 

せっかく進学校にいるというのに

 

大学に行かないなんてもってのほか。

 

 

ああいうのは小さいころから仕込まれてる人たちがやるものだ、

 

歌って踊って稼ぐなんて乞食のやることだ、と

 

頭ごなしに否定されました。

 

 

たいていのことは応援してくれる母も

 

この時ばかりはわたしの背中を押すことは

 

ありませんでした。

 

 

身体中の勇気をふり絞って

 

震えるように言った夢でした。

 

 

わたしはいつも

 

お父さんやお母さんや親族の期待に

 

応えてきたじゃない…

 

 

好きなことひとつくらい、

 

認めてほしい…

 

 

今思えば、両親はただ不安だったんだと思います。

 

進学校にいる娘には、いい大学に入り、

 

安定した会社に就職してほしいと

 

普通だったら考えますよね。

 

 

両親も、恐怖と不安に支配されていたんだと

 

今は考えています。

 

 

強烈な否定にさらされて、この日

 

わたしのこころは少し歪んでしまいました。

 

 

自分の部屋で号泣しながら

 

心の中でいつか両親を見返してやる、と誓ったのです。

 

劇団へ

 

納得したふりをして

 

私は公立大学へ進学しました。

 

 

親戚の家に居候をし、大学へ通いながら

 

わたしはひそかにミュージカル団体の

 

オーディションを受け、合格し、劇団員になりました。

 

 

劇団にいながらたくさんの作品に出演しました。

 

 

親戚から連絡の入った母親は

 

わたしの出演作を数回見に来てくれました。

 

在団中に父が見に来たことは

 

ついに一度もありませんでした。

 

 

もともと、認められたいという思いが強いわたし。

 

両親との不仲が、心に悪影響を及ぼすまで

 

そう時間はかかりませんでした。

 

 

当時劇団に気持ちを注ぎすぎて

 

大学に行けなくなり始めていました。

 

 

出席しても誰も認めてくれない大学。

 

(当たり前ですが)

 

私にとって魅力がなくなって行きました。

 

欠席が多すぎて友人とも疎遠になり、

 

孤独感が高まって行きました。

 

 

もともと深い付き合いを作るのが苦手なわたし。

 

友人づきあいもどんどん限られて行きました。

 

 

行きづらさが高まり、

 

一年目の終わりには、とうとう

 

登校途中の電車の中でパニック障害を発症しました。

 

不登校と失恋

 

劇団の中で恋をしました。

 

自分から大好きになった初めての男性でした。

 

もともと人に興味が無かった自分が

 

こんなに夢中になるなんてと思うくらい、

 

周りが見えなくなるくらい恋していました。

 

 

彼は劇団の中でも人気者で

 

上からも下からも慕われるタイプ。

 

そんな人の彼女でいることに

 

わたしはとてつもない自己肯定感を感じていました。

 

 

両親との関係があまり良くない中、

 

不登校と精神障害の相談ができるのは

 

彼だけでした。

 

彼には全て話し、さらけだし、依存していました。

 

 

それが彼には重たかった。

 

結局、私の症状がどんどん悪化し、

 

別れてほしいと言われるまでに、そう時間はかかりませんでした。

 

 

私はひとりになりました。

 

第4章 葛藤 へ続く

 

 

 

 

 

※hotmailとoutlookは迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあるようです。それ以外のアドレスをお勧めします。

 

 

 

 

 

※ご入力頂いたメールアドレスは厳正に管理し

外部への共有、貸出し、売却等は一切致しませんのでご安心ください。